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オバマ米新大統領:広島平和文化センター理事長「核廃絶、今がチャンス」 /広島
- 2009年1月25日 13:35
- 核
オバマ米新大統領:広島平和文化センター理事長「核廃絶、今がチャンス」 /広島より
◇米露時代、終わった--リーパー理事長、期待を語る
20日に就任したバラク・オバマ米新大統領に対して、父がケニア人で、インドネシアに暮らしたことのある大統領にゆかりのある人たちからも熱い期待の声が寄せられた。また、広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長にオバマ大統領への期待を聞いた。【井上梢】
――オバマ氏に対しての印象は。
戦後初めて、「核兵器のない世界はアメリカのためだ」と言った。核兵器廃絶に新しい風が吹こうとしている。"核の傘"という暴力的な考え方は今の時代にはそぐわない。顕著な例は日本。貿易ができなければ日本で食べ物がなくなる。環境問題も戦争では解決できない。
――核兵器廃絶論について。
政治、経済、環境すべては世界の一つのシステムの中にある。その中では、もうける人と貧しい人に大きく分かれる。そのシステムは核兵器によって簡単に壊れる。米露二強時代が終わり、核兵器をテロリストが持つ可能性がささやかれ、これまで裕福な生活をしてきたエリートたちがおびえ始めた。それが元国務長官のキッシンジャー氏をはじめとする各国高官たちの核兵器廃絶論。ある意味、核兵器をなくすには今がチャンスと言える。
――核兵器廃絶は可能なのか。
20年までの核兵器廃絶を目指す「2020ビジョン」を広島市などの平和市長会議が訴えている。ここ4年ほどで核兵器が使われなければ、可能だろう。今が一番危ない。核廃絶は簡単なこと。たった九つの国のトップが決めればいいだけ。環境問題や経済問題よりよっぽど簡単だ。
――オバマ氏への不安と期待。
アフガニスタンについては強硬姿勢を保つと説明した。軍需産業への配慮だろう。ブッシュ氏は善悪で世界を分けようとした。オバマ大統領は民主党候補を争ったクリントン氏を国務長官に抜てきするなど、"敵"をチームの中に入れて和を図る。分け隔てがないことが平和の始まりだ。
◇広島を訪れて被爆者の理解を--広島市長がコメント
秋葉忠利・広島市長は「広島を訪れ、被爆の実相や『被爆者の哲学』への理解を深めることで核兵器廃絶を目指すという信念をゆるぎないものとし、実現に向け率先して明確な行動をとってほしい」とコメントを出した。
◆ゆかりの人から熱い声
◇米国とケニア、一つになった--ケニア出身の広島経済大経済学部4年、ワイチトゥ・サムウェル・ガンガさん(22)の話
オバマ氏が米大統領になったことで、米国とケニアが一つになった。非常にうれしい。イラク戦争などで罪のない子どもが犠牲になり、米国に悪印象を持っていた。オバマ大統領には、アフリカのソマリアなど世界の戦争状態の国を平和にするリーダーシップをとってほしい。
私は4月からマツダの実業団陸上部に入る予定。昨年末の報道から不安もある。オバマ大統領にはとにかく経済の立て直しを望みたい。
◇戦争など悪い部分なくして--インドネシア料理店「ワルン マタハリ」を経営するイ・ワヤン・スラスナさん(39)=中区=の話
感動した。アジアで育った人でもアメリカで暮らせば一緒とみんなが思ったからこそ、選ばれた。大統領が変わったのだから、戦争などアメリカの悪い部分がなくなればいい。今は世界が仲良く協力していかなければいけない。核兵器をなくすため、オバマ大統領が働きかけるだろう。
店の景気が落ち込むのはこれからだろう。アメリカが先に経済を立て直さないと、日本も回復しない。今までなかったことを可能にしたオバマ大統領に期待したい。
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