- 2009年3月20日 22:07
- 環境問題
東京都の石原慎太郎知事は19日の定例記者会見で、JR京浜東北線王子駅で、南口改札にあるトイレの汚水が約40年間にわたり、近くの石神井川に流れ込んでいた問題で、「本当に言語道断な話。民間だったら責任者、首だな」と述べ、都下水道局の対応を厳しく批判した。この日の会見詳報は以下の通り。
「冒頭ですね、私から一つだけ。お聞き及びでしょうけれど衆参両議院で17、18日にオリンピックの国会招致決議が行われました。まあ、激しい招致レースを戦ううえで、この決議は強い後ろ盾になると思います。この間、さまざまな人の努力でですね、この決議が得られたことに感謝しております。両院そろっての決議は国をあげての招致が決まったということでありまして、都としては経済界、スポーツ界と一体となって全力で招致活動に取り組んで参ります。今年10月の招致決定まで200日をきりました。ますます戦いが白熱化してきましたが、私も先頭に立ってこのオリンピックを東京に招致できますように満身の努力をしてまいります。私から申し上げることは以上です。ちょっと、会見開始が遅れたのはね、みなさんお聞き及びの北区のね、王子駅の垂れ流しの問題でね、ちょっと報告を受けたんだけども、どうも報告に納得がいかない節があるもんだから時間がかかりました。失礼いたしました」
--垂れ流し問題についての都下水道局の一連の対応についてどう考えるか
「これはね、本当に言語道断な話ですな。その前提でね、そのやっちゃいけない工事をJRもやっていたんですよ、40年前にね。それでああいうつなぎ方をして黙ってやった。それで汚物が流れ出たりなんかして、雨が降ったときに。住民からもなんかくさいぞという抗議もあって、それでまあ40年経過して2年前にその原因がわかった。すぐに対処もせずに引き継ぎの問題に粗相があったといわれてもね、とにかく10万を超すお役人がいて仕事をしていて、引き継ぎが遅れましたで済む問題じゃないですよ。民間だったらこれ責任者、首だな。ちゃんと引き継ぎを受けてやりなさいと改めて言いましたがね。これ、ただねいろいろと状況を眺めますとね、これを正常に戻そうと思うとものすごくお金がかかるしね、おそらく東京中にそういう問題があったりするんじゃないかな。これ、本格的に調査をし直しますが、一方ではね、CO2削減とかね、大気汚染の清浄化とかね、環境問題に努力をしているのにだね、下水ができましたできましたといって実は抜け穴があってね、そういうことを知っていながらJRも不法な工事をする、それを監督する術もなく見逃してきて、40年たって2年前にそれがわかってね、引き継ぎに問題があったって、これエックスキューズなのかめんどくさいのか知らないけれども、こんなことで済まないと思いますな。環境問題で売ろうとしているならこの問題はやっぱりね、水道水は世界一立派な水を提供すると言っているのに、下水道はそんな体たらくな話にならない」
--JRが届けをしてないということがはっきりしたのか
「いや、詳しく聞いてください。そこの所の手続きは40年前のことでよくわからないから。やっちゃいけないことはあったんだね。それをまあやったんだな。やってばれなかったということは、黙ってやったということではないか。こういう風にしましたといって下水道局が調べに行った記録はないし、見に行ったとしたら肝心な時に何を見に行ったかということだ」
--本格的な調査はどの程度のものをするのか
「東京は河川の多いところ。おそらくそこだけじゃなくてね、住民方が雨が降ったときにくさいぞと言っている場所は他にあるのかもしれない。調べてみてあそこだけならそれでよかったんですけれども。そういう調査をしてそういうその被害の訴えのあるところをやっぱり状況に応じて、晴れたときにいってもしようがないんで、雨がたくさん降って増水しているときに調べて原因をつかまないとね、すぐやらせます。すぐって、いつたくさん雨がふるか分からないけれども」
--都が事態を公表するのが遅れたことについてはどう考えるか
「これとにかく東京都でいくつケースがでてくるかわからんけれども、やろうと思ったら兆単位の予算がいりますよといわれてね、なんだろうとだな、兆かかろうとやるべきことはやらなければならないんでね、借金してもやらなければいけないと思いますよ。だけどやっぱりとんでもない予算がいるとなったらね、まさにくさいものにふたをしてきたんじゃないのか。それはあっちゃならないと思いますな」
--都は垂れ流し問題の住民説明会をしないと言っているが、どう考えるか
「直に説明するかしないかはたいした問題じゃない。メディアが報道してくれたら、あなた方が正確な報道をしてくれれば住民の方は分かってくれたわけで。それよりもむしろこれから何をするかということを説明してくれなかったら住民の方に納得してもらえないんじゃないのかな」
--いよいよ東京マラソン(22日)が始まる。ランナーへの期待は
「まあ、さっきも(午前中に参加受け付け会場を視察)並んで自分の番号(ナンバーカード)をもらおうとしているランナーと話してきたが、無理をしないでもらいたいね。去年も2人倒れられてね。病院に運んでなくならずに済んだんだけどね。まあやっぱり、人よっては人生を賭けた戦いだなんて、落後しちゃいかんということで、その日によって体のコンディションも違うだろうから、無理をしないでくれと言ったんですがね。それを願うだけですね。天気もまあまあでしょう」
--知事はWBCに関心はあるのか、それとも野球なのであまり関心がないのか
「そんなことないですよ。野球も相撲も昔好きだったけどいやになってきたね。野球も間が長すぎるよ。相撲はもうこのごろ、言語道断だな。(評論家の)渡辺昇一さんが言っていたけど、両国とはモンゴル、ロシアのことですか、って出てくるの半分以上が外国人じゃあねえ」
--WBCの日本チーム、ライバルの韓国に1勝2敗しているが、どう思うか
「負けは負けだからしようがない。だけど、韓国も強くなったし、メジャーリーガーもいるし。日本のリーグでやっている選手もたくさんいるからね。なかなか侮れませんよ。野球の好きな国民だし。それからついでにマラソンのこと言いますと、例えばさっきも会場で言ったんだけども、何十万円出しても走らせてくれという人がいるんですよ。これはね、組織、法人化しませんとね。それじゃ、あなた、(お金を)プラスアルファ払ってくれるんなら走らせますよって、出走料1万円だけど、10万、20万円出しても走りたいという人がいるなら、ありがたくいただいてね、残り19万円なりをチャリティーみたいなものに使うことは、今の組織ではできないんでね。やっぱり、マラソンの主体者を法人化することで、ちゃんと監査も入れて透明なものにする努力をするとね、そういう供給もできるんでね。あと1000人ぐらいは、プラスアルファ払う人がいたら、(金額の)高い順にいただいてね、だんだん競り上がって100万でもいいという人がいるかも知らんが。そういう人には出してもらって、有効に使えるかなと思ってますけどね」
--金融支援条例を活用して、各金融機関が中小企業に融資をするが、条例では融資が焦げ付いた場合には個別の融資に対して都が損失を補填(ほてん)するという規定になっている。そういう情報を担当局は経営情報にあたるので情報開示しないと言うが、どう思うか
「これは銀行法でね、例の新銀行東京の失敗の原因、責任についてうんぬんされてますがね、銀行法をみれば、その公益性からして細々した相手について、株主はチェックできないんですよ。今度の条例だと都庁の立場がどうなるのかな。しかし、金融という公共性の強い事業の中でそういう制約があるのは事実だし、それを踏まえての答弁だと思いますけども」
--開示するつもりはないということか
「銀行法を踏まえての答弁だと思います」
--知事として担当局の考えは尊重するということか
「ああ、もちろんそうですよ」
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