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帝人、再生繊維でエコアピール 中東市場拡大の足がかりに

  • Posted by: 環境問題.com
  • 2009年1月15日 11:09
  • 環境問題

帝人、再生繊維でエコアピール 中東市場拡大の足がかりにより

 帝人は中東で繊維事業を加速する。その一環として、13日までアラブ首長国連合(UAE)のドバイで開催された、環境関連商品の展示会「オフショア アラビア2009」に、日本企業として唯一出展。再生ポリエステル繊維による製品群を売り込んだ。世界同時不況による景気の後退は、オイルマネーで潤った中東諸国にも襲いかかっているが、現地の人口は増加基調にあり、長期的にみると衣料需要の増加は確実視されている。環境技術を活用した製品を新たにアピールすることで、繊維事業の拡大を図るとともにブランド力を強化。周辺事業の展開にも弾みをつけていく。

 帝人は海外での合繊事業の強化を課題として掲げている。特に産油国では今後、環境問題に対する関心の高まりに伴い、再生繊維に対する引き合いも増えると判断。同展示会に初めて参加した。

 今回出品したのは、リサイクル繊維を使ったアラビア半島の伝統的民族衣装。男性向けの白い衣装「トーブ」と、女性向けの黒い衣装「アバヤ」だ。ともに、砂漠地帯の強い直射日光から全身の肌を守るため、日常的に広く着用されており、安くて丈夫なポリエステル素材が多く使用される。

 このうち試作したアバヤは、使い古しの衣料品から繊維を再生するという、世界に先駆けて開発した帝人の独自技術だ。具体的には、回収された衣料品を破砕し、綿などの異物や加工剤を除去。ポリエステル原料のテレフタル酸ジメチルに戻した上で、再び繊維に加工する。

 燃料として再利用する「サーマル・リサイクル」や、素材全体を溶かしてしまうため品質の劣化によって一度だけの循環となる「マテリアル・リサイクル」と比べ、半永久的に繊維素材として循環できる点をメリットとして掲げている。

 また、この再生繊維では、帝人が自社のポリエステル製品を採用しているアパレルメーカーなどと協力し、古着を回収する「エコサークル」という仕組みが適用されている。

 日本メーカーのポリエステル製品は中東で高級品として人気が高い。帝人では今回の出展によって、中東の繊維事業を「エコサークル」として組み込むことができれば、ブランド認知力の向上に加え、「今後の成長が有望視されている水処理事業など、中東での多くの環境ビジネスを展開する足がかりになる」(幹部)とみている。

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