- 2009年1月10日 11:23
- 環境問題
川内原発 3号機 2019年度稼働目標 九電 県などに増設申し入れより
九州電力(福岡市)は8日、川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)3号機の増設計画を鹿児島県と薩摩川内市に正式に申し入れし、具体的な設備概要と工程予定を発表した。1、2号機と同様の加圧水型軽水炉(PWR)の改良型を採用し、出力は159万キロワットで国内最大になる。九電は地元合意を経て2013年度に着工し、19年度の運転開始を目指す。総工費は約5400億円を見込んでいる。
九電は同日、増設の可能性を探るために03年10月から進めていた環境調査の内容をまとめた「環境影響評価準備書」を国に届け出。その上で同日午後に、真部利応社長などが鹿児島県庁を、立地担当の田中征夫副社長などが薩摩川内市役所をそれぞれ訪ね、伊藤祐一郎知事と岩切秀雄市長にそれぞれ準備書を提出し、増設を申し入れた。準備書は「増設は可能であることを確認した」としている。
申し入れ後に鹿児島市内で会見した真部社長は、3号機の出力が国内最大になることについて「環境問題や経済性、原発立地地点の有効活用を総合的に勘案して計画した。低炭素社会の実現に向けて原発推進と同時に新エネルギーや省エネなどあらゆる対策が必要だ」と理解を求めた。その後、真部社長は薩摩川内市へ。反対派の人たちに取り囲まれるなどしたが、岩切市長へのあいさつを果たした。
一方、申し入れを受けた伊藤知事は「徹底的な情報公開のもと、安全性確保などを十分議論し、地元の意見を十分聴いて判断したい。これから大変長い手続きが始まるが、そのスタートと受け止めている」と述べた。増設容認の立場を示している岩切市長は「私の考えは変わらない」と話した。
国内の原発の出力としては、日本原子力発電が16年と17年の運転開始を計画して準備を進めている敦賀原発(福井県敦賀市)3、4号機がいずれも153.8万キロワットで最大。九電の川内原発3号機が実現すると、それらを上回り、国内最大になる。
=2009/01/09付 西日本新聞朝刊=