- 2009年1月 9日 22:13
- 環境問題
信州が世界に誇る上高地と北アルプスの世界遺産登録を目指し、上高地の観光関係者や地元住民らが、2月に市民グループ「上高地・北アルプス世界遺産登録の会(仮称)」を立ち上げようと準備を進めている。
中心メンバーの一人、鳥居総一郎上高地観光旅館組合長によると、「かけがえのない上高地、北アルプスの大切さを、多くの人に訴え、保護する」ことが会の目的。世界遺産登録自体が最終的な目標ではないという。
景観の素晴らしさや生態系の豊かさなど、北アルプス、上高地の価値は計り知れない。上高地には毎年150万人前後が訪れ、北アルプスの峰々は世界中の登山愛好家をひきつけている。だが上高地の河川や池は年々土砂が堆積(たいせき)。はんらんの可能性が高まってきている。また北アルプス登山道の荒廃や環境問題など、積極的に保護活動を進めることが急務になっているという。
鳥居さんによると、同会の具体的な活動としては上高地、北アルプスの保護を訴えるシンポジウムを開いたり、その魅力を伝えるガイドを育成したりすることなどが考えられるという。
松本市の赤広三郎安曇支所長は同会の構想について、「次世代への継承という意味では、世界遺産という選択肢もあると思う。ただ登録へのハードルは年々高くなっており、課題は多い」と語った。
(坪井千隼)